空っぽになりすぎると、次はいよいよ、埋めることを考える。
さらなる空っぽが、自分にとって危険だと恐れるわけだ。
大学の頃、まだ写真すらなかった頃、休み時間にすっと紙切れ、机の上に置かれた。
あなたの孤独を埋めるものはないの?
それを見た時に、無性に腹が立った覚えがある。
腹が立つということは、それはたぶん真実である、つまりなかったのである。
今の僕だったら、まずそんなの渡されないだろう(笑)
結局、僕を埋めたものとは、なんだったのだろう?
写真ではなかったような気がするから、困ってるんだよな?
孤独を埋めた後は、僕とは違う世界にある、空っぽを埋めていく。
写真はなかなか、そうとは言ってくれない。
僕の内にあるものなら、埋めやすかったのに。
本当の空っぽこそ、埋めることすら、埋めてくれるかなぁ。
#3429-02-01 / Tatsumi