09年、1月の手帳を見るに、15回も撮影にあたっている。稼いだ金額73万円。たった8年前なのに、今では信じられない時代も少しだけあったようだ。僕の心はどうだったかと、不思議でたまらない。
もうすぐ閉店する近所のすかいらーくに通っていた頃の日記は、身体が痛いとわめいている。中国人のウェイトレス[何さん]の対応が素晴らしいと書いてある。閉店後は、渋谷の方に配属されるとまで書いてある。
ここからは日々の写真より、友人たちのお願いごとに、意識が向き始めたようだ。お正月だからって、お年玉価格を設定したのもこの頃。もうそんなアホくさいことはやめよう。それだったら、無料の方がましである。だいたい、お年玉もあげたことがないようなおじさんが、お年玉を請求してはいけない。
終焉を迎える、戸越銀座のすかいらーく。
僕は今、誰よりもエネルギーを使っている。僕が僕でなくなればなくなるほど、写真は、物語は、真実へと近づくことができる。と書いてある。
本当のところはもっと眠っていたい。誰かのために生きる時代を待っている。と書いてある。
いつも新年に未来を見ているんだから世話はない。どこかで降りてくるタイミングは、後から見る方がまったくスリリングである。
#3394-09-01 / Chika