今朝は、他界した父親が夢に出てきた。
大学時代の教授に連れられ、僕は何かの写真を撮らされるために長い緩やかな階段を下っているのだが、下からは父親が、ゆっくりと不気味なペースで昇ってきた。顔、背格好、疑いようもなく、父親である。
でも僕には気付かず、すれ違う時は目も合わない。彼の意識はどこにもなく、腕を前に出す姿勢でフラフラと階段を昇っていくだけ。僕は下界に写真を撮りに行くのをやめて、一緒に昇ってみようかと思う。教授は諦めたらしく先に行ってしまった。覚えているのはそこまで。父親の動作があまりに不気味に見えたので、怖くなって夢から覚めた。
死者がよくわからない世界の中に迎えに来たり、守りに来たり。今の僕の頭の中はとにかくこうなっているらしい。ここ数年、ろくに夢なんて見なかったのだけどなぁ。
7年前、元旦に3人で食べたピザ。僕にとってこれは、最後に近い3人での食卓だったような気もする。来年こそはお墓参りに行かなきゃな、そんなことを思ったりする。
#3373-09-01 / New Year 09