2階の部屋から、トンカントンカン、ユッコ商店の音が聞こえる。

僕は1階で、仕事の写真編集、たくさん。

羨ましいなぁ、こんなに早く写真展の準備を終わらせるんじゃなかったな。

根気なし、飽きっぽい、手間をきらう彼女が、こんなにも打ち込んでいる。

なにか新しいものができる度、ジャーンと言って嬉しそうに見せる。

ジャーン、僕の仕事もなんとなく捗っている。

昨夜は親友のギタリストのライブ、旅が続いているな、と思う。

今日は福岡の、僕の心の師であるギタリストに出会った人から、ツーショットの写真。

ダイレクトメール送りつけても行けんし!、調子にのんなよ、のメッセージ付き。

そう、今の僕は調子に乗っている。他人の視点で見るともっと乗っているはずだ。

師というものは、危険な兆候を知らせてくれるものなのかもしれない。

僕は、いい音楽家にたくさん巡り会うことができた。これ以上の財産はない。

出かけよう、なんだか合言葉のようになっている曲がある。

音楽はちゃんと、音楽に行き着く。

トンカントンカン、いつも、新しい朝を迎えている。

 

#3347-16-09 /  Yucco Shouten 2

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