相当久しぶりにブライダル撮影で浅草へ。もう僕らの世代だと家族写真になり、あまり結婚式はないので、仕事として依頼が来たのは、うーん何年ぶりだろう。確か6年前にひとつのピークがあって、その年はやたら大変だった。今指を折って数えるに(嘘、ハードディスクで要確認)友人知人の結婚式やパーティー撮影がこれで20回目らしい。まず驚くべきことは、よくそんなに声をかけられたものだ。もちろんその他にも、式場の決まりごとさえなければ、というお話もたくさん頂けたものだ。一番印象的だったのは、特に声をかけられたわけでもない、福岡で撮ったはじめまして(と思ったが一度だけ会っていた)のレゲエ・ブライダル・饗(狂)宴パーティーなんだけどね(笑)

ようやくまとも(?)に写真を撮れるようになったのが最近だと思うので、過去の式の写真は恥ずかしくて見れない。最近こういう撮影は、本人たちが見たいだろう光景を徹底的に追い求めているから、僕の変化も甚だしいものである。これは当たり前のお話だけど、今までそれがどうしてもできなかったんだよ!

今回の撮影は、同じ大学の学科、後輩の後輩さん、みたいな感じ。ある一時期、仕事で大学の研究室に入り浸っていた頃に、僕の得体の知れない頑張りを見てくれた教務補助を経て助手になった方に紹介されて、撮影をお願いされた。僕のいたデザイン科の人々はよーく写真についての理解があるので、下手なカメラマンより、それなりにデザインのことを知っていて、人々のバランスを見極め、かつなんか変な視点でも撮ってくれそうなカメラマンを鋭く選択して頂けた、ということかな。

二人とも僕の後輩の後輩ということで、パーティーは楽しかった。もともと彼らは僕が大学パンフレット撮影をした学校案内を(たぶん)見て入学し、彼らが卒業する頃にも、僕は彼らの制作発表ぶりを撮っていて、今回こうして面白い形で再会できたと思うだけで、もう写真を撮る動機というか情熱は成立しているんだよなぁ。彼らの世代は、これから(案外美しくはなかった)美術デザインの社会でどう生きていくか、もう一度よく迷い考える真剣な時期で、そういう人たちを見るだけで、こちらも刺激をもらえたりする。そしてこの世代、僕らのいた頃と違って、いい意味でもわるい意味でも、みんなおそろしいくらい仲がいい。微笑ましい。個人の時代がこのへんで終わったことがよく見えて、そんな意味でもちょっと面白かった。

二人について何も書いてない(笑)でもこうして一生懸命あなたたちを撮らせてもらったからには、僕の中には一生焼付くんだからね!、新しい仲間が増えたみたいで嬉しかった。そして、いつもは参加しようなんてまず思わない二次会にもカメラを持たずに(僕にとっては重要)参加する。本当に良い1日で、今までのブライダル撮影の中ではダントツで良い出来だったと思う。なぜかというと、僕を犠牲にするという発想を捨て、僕自身も心から楽しみたいと思えるようになったからなんだな。

自分のことばかり書いてごめんなさい。楽しかった時間をありがとう、そしてたくさんの写真を今まとめながら、心よりおめでとう。

 

3343

 

#3343-16-09 /  Junya and Naoko

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