今月、最後の週末は、僕のホームページとフォトログの正しい産みの親(笑)のお子たちの七五三。ほんとに世話になりっ放しで、撮りに行かない道はない。撮らせて頂きたい懇願の一手である。
産みの親は、僕の写真のはじまりからをほとんど見、また吸収してきてくれた方であるので、僕に対しても娘たちに対しても、撮影という言葉をとことん避けてくれ、僕はただ遊びにいくことになった(笑)。僕が遊びにいけば写真は起こるんだから、いちいち撮影なんて言わなくてもいいのである。これは僕を昔からよく知ってくれる人の特徴かな。だって僕は撮影をするカメラマンを一度も目指していないのだからね。
小金井公園は、写真をはじめた頃たまに行っていた。毎日たったひとりで街を歩いていると、ふらふらと広い公園でも相手にしたくなる、というか、孤独に飽きてきたとなると行くものなのである。そして本当に孤独な人は、結局そこでも、孤独な人ばかり見つけちゃうんだけどね(笑)
この日は少しの時間しかなく、入口から広場に着いて、バドミントンの羽を数回打つだけで、もう日が落ちてしまった。撮影と設定しないのだからこれは自然の成り行きである。しかし最近はこういうところにこそ、写真的ななにかがあるように思えるのだ。僕たちがこの時ここにいる、それがなによりも大事なわけだ。寒くなって日が暮れても、子供たちはヒートアップしながら遊具方面へ。僕、用意してくれた水筒のホットワインを飲みながら、もうはやく帰ろうよ(笑)
ようやく遊び終えると、公園の北側から住宅街へ抜ける道を歩いた。暗くなっても街灯の灯りでカメラにトライする長女の姿勢に心を打たれながら、僕がこのあたりに住んでいた頃にはなかったスーパー銭湯「お風呂の王様」へと案内してくれた。大衆的に完璧なネーミングとはこのこと、さぞかし繁盛していることだろう。
ぎゅうぎゅうの源泉王様風呂なんかにつかりながら、今日も尊い時間を楽しんだこと、最近とり壊された近所の銭湯の無念を思って、気付いてみたら、もう年忘れ的な気分になってしまった(まだ働け)。来年の旅へのイメージトレーニングも終え、頭の中もくたびれ果てていたのだろう、実際ありがたいお湯となった。
湯上がりレストランで子供たちと食事を楽しんで、どこにも見あたらなかった撮影を終える。ああ、ここからしばらくは、疲れない心を楽しめそうだね。今日の読み聞かせは、裸の王様に決まりだな。
#3152-15-11 / Hikari 3