今日は、冬眠期前のムーミン谷から撮影要請がある。大学時代に同級生から密かにスナフキンと呼ばれていた僕は、南への旅を中断して、蘇我の地へ。
ムーミンはまだろくに見たことがないんだけど、最近ムーミン好きな同居人が映像を流している。まだ数話しか見てないが、僕はパパが好きだな。昔みたいに冒険したいのに、どうにもならない感じが(笑)
去年うちの近所の八幡様で、友人エリツィンに七五三撮影を頼まれ、その続きみたいなものである。彼女は衣装作りの達人であるので、去年はクオリティの高い魔女のキキだったが、今年はリトルミイとミムラ、となる。
肝心のモデルたちは、もう分別がついてるかと思いきや、これくらいの年齢となると、撮影としては困難を極める。まず大人たちの作りたい絵というものに興味があるわけがなく、駆け回ったり、それは今いいんだけどなーということを執拗に続けたり、あっという間にだれたり、こちらがもうここまでだと思った瞬間に、急にやる気をみせたりする。ある一瞬を逃すとそれまで、ということだ。
今日は寒くて、モデルたちも時々コートを羽織らなきゃやってられないわプンプン、みたいな感じだったけど、なかなかの集中力で(僕がね)よくやったと思う。
先月たっちができた友人家族も途中で遊びに来てくれて、その後に制作したアルバムを渡すことができた。ここ数年はこういう撮影をしても(投稿のための)データを受け取ってもらうような形が続いてきたように思うけど、僕はここでまた、愛すべき写真のあり方を取り戻したいと思っているのだろう。とにかく人々の写真に対するスピードが上がり過ぎていて、僕としては、写真に対して申し訳ないなあって心が、どこかにあったりするのだ。
今日も楽しい半日だった。何事もなく撮影を終えたので、再び南へ向かうことにしよう。
ムーミン谷があきて、旅をするんじゃない。ムーミン谷がすばらしい所だと感じるために、旅に出るんだ。同居人の書いた走り書きの側で。
#3145-15-11 / Ichikaho