月見のおわら風の盆(三養荘宿泊プラン)のイベントに、伊豆長岡まで行ってきた。自分たちではこういう選択はまずない(この宿泊プランで、メキシコでタコスいくつ食えるんだみたいな感覚)ので、もちろんうちの母のおごりである。最近母とは小旅行にも行ってなかったので、仕事が大変な時期だけど行けてよかった。
富山の盆行事が、今けっこうツアーで人気ということ。海外にも遠征に行ってるらしい。夕食の後、参加しやすい箇所をちょっとだけ練習し、広い三養荘の庭園をみんなで踊りながらぞろぞろ歩く。スーパームーンに合わせてやる特別感というお話だけど、老舗の方々がスーパームーンスーパームーンって、僕はちょっと恥ずかしい響きだなぁって思っちゃう。月なんだから月でいいじゃない。
初見は怖い印象だったが、編笠で顔が見えないというのがよかった。人って踊ってる人の顔まで見ちゃうもんだから、踊りの本質がそのまま焼き付いてくるね。指の先まで繊細な感じ、優雅なまま、ゆったりとしたペースでいつまでも踊り続ける(激しい踊りよりくたびれそうだなぁ)。踊り手にも書道みたいに最後は師範代クラスみたいな階級があるらしい。一見シンプルな動きに見えるのだけど、すごい技術を要求されそうな深い世界だね。そういうの僕大好きなんだよきっと。
でも僕ったら撮影疲れと温泉気分と食事の後で、最初の館内でやる演目とかこっくりと寝てたんだけどね。まわりはご年配の方ばかりだったが、僕だけ東海道線にいる疲れ果てた人みたいだった。でも胡弓とか三味線の音が気持ち良すぎてたまらなかったんだよ。
富山のおわら風の盆は9月1−3日にやるみたいだから、長岡の花火大会を見てから、一路富山へ向かうというツアーをとりあえず思いつく。
ほんとはもうこの宿泊プランをごちそうする側の年齢なのだが、母なる母には感謝しながら、またお仕事がんばりましょう。
#3081-15-09 / Owara Kaze no Bon