噴火時代を共にした写真もあるわけだけど、やっと冷静に見つめられるようになってきた。
忘れてしまえばよいだけのことなのだが、写真が忘れさせてくれるわけがない。
見ても見なくても、状況になるかもしれないし、ならないかもしれないし。
それでも鍵はね、忘れたい場所にありそうだ。
佇んでいるとして、どんな天候であれ、なるべく高い上空から見つめる。
変わりたい心と、変わらない心、見つけてあげるだけ。
無人島であったスコールも、すべてを流してくれたわけではない。
しばらく先にでも、必要なときまで。
教えてもあげたいけど、もっと時間をかけないと。
数年後には、おんなじ場所で、君たちと一緒に降らした雨の後。
大事そうによ、生まれたての瞳を知る、その日まで。
#3058-06-09 / Katabui