手にしてきたカメラは、指をおって数えるに13台。

購入したのは9台くらいかな。携帯カメラは含めないが、写ルンですは全部で1台として含ませる。16年間で13台、写真やってますという人にとっては少ないかな?

最近、旅をする時はカメラの選択に悩むことが多かったのだけど。それもだんだん見えてきた感じがある。

02年に購入した、CONTAX T3 と、04年の、Nikon FM3A。この組み合わせいちばんしっくりきている。どちらもフィルム、レンズもそれぞれ、35mmと50mmの単焦点でズームなし。

前者はポケットに入るし、フィルムカメラではいちばん身体になじむ(撮ろうと決めた瞬間を撮れる感じ)ことに成功したカメラ。後者は心になじんだ感じかな、黒ボディの塗装が部分的にはげてきたり、いちばん写真を楽しめていた頃によく使っていた。身体で撮りたいと感じたら前者をすぐポケットから(刀を抜くみたいに)取り出し、心で撮りたいと思ったら、ピント合わせを回してやる後者のカメラで、という展開らしい。

カメラマンとして働くようになって、05年に大きな中判フィルムカメラを買って、僕の写真としてはそれで大いに方向を間違えた時代がある。心になじんだカメラを放棄してまで、見栄をはって大きなカメラ(フィルムも少し大きい)をおやじに借金して購入した。

結果、相当な金額を稼ぐことができて、いけなくはなかったんだけど、心になじんだカメラの方は、思うがままを切り取れるようになったとたんあまり使わなくなった。理由ははっきりしてるよね、僕の心が変わってしまった、ということだね。

与那国島への旅で、今自分がこの組み合わせを選んで写真を撮っていることが、とても素晴らしく思えた。続けているフィルムスキャンで写真を眺めるに、ああ、これが過去が手に入れようとした今の僕なんだなあって、ひとりで感嘆の声をあげている。

写真は5年前、船酔いといえばこれというもの。石垣島から波照間島への高速船が揺れに揺れ、もう吐いちゃう寸前に、身体で撮った、心の写真である。揺れるというより弾んでいたんだから。この時に、隣りに座っていた島のおじさんから、吐き気が楽になる方法を教えてもらった。これはすごい、おかげで持ちこたえることができた。その時も一緒にいたマカロニ村の人は全然平気だったな。日々呑んだ暮れて、強靭な胃袋が完成されているに違いない。

今フォトログに載せている与那国島の写真は、この映っているカメラと、映しているカメラで撮っている。デジカメじゃないなって、なんとなく分かってもらえればいいなあ、というお話かな。

でも僕ったら特にこの場所では、フィルム写真はなるべくデジタルに近い雰囲気でデータを作ることを心がけ、デジタルはなるべくフィルムに近い雰囲気でデータを作ることにかなり気を配っている。やっぱり僕はどこかで、真ん中にいたいんだと思う。

おえ…、身体で撮っただけあって、とても思い出す。

 

3018

 

#3018-10-07 /  Haterumade 3

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