ななことととと。愛すべきものたちと。

 

結婚パーティーでの写真をまとめて、相手に渡すまで。

いくつもの道のりを辿っていかなくてはならない。

いつもの仕事でも、ある程度の編集をして納品するわけだが。

その先にある見せ方まで自分で考えるので、大変というか大変である。

たくさんの写真を見るのは慣れている。選ぶのだって慣れている。

この場合、最終的には彼らの視点に立てるかが重要である。

あれ、真面目に書いてる?

独りよがりの写真はいらないので、たくさんの方向が生まれていく。

ただこの時は、僕はプロのカメラマンとして撮らない。

仕事で常用している便利なズームレンズも家に置いてきた。

僕がいちばん写真を楽しめていた頃に使っていたレンズだけはめてきた。

世界に集中するのでなく、笑顔で楽しみたいもの。その時できることしてあげたいもの。

好きな事柄しか撮らなかった分、後の編集に相当力を入れるしかない。

見ながら泣きっぱなしと思ったけど、真剣にやっている分、涙より脇汗が流れてくる。

今まで何度もやってきた結婚パーティー撮影や、家族の写真とか。

大切な人たちのため、培ってきた(死語か?)ものの全てをひとつの写真に込める。

画面のちょっとしたところまで、自分を捧げるようにして。

 

5月の入籍直前、彼らが婚姻届の制作をしている横で、僕は庭から摘んできてくれた野ざらしブーケを作っていた。その日のお礼に。いつものフラワースタイリストさんに、ななこの写真5点を選んで、それをもとにプレゼント用で作ってもらった。

沖縄をみんなで旅した時の、土の付いた足の裏だけの写真、久高島のテッポウユリと後ろ姿、宮古島の砂山ビーチの岩陰で昼寝してるの(ユッコ撮影)、野ざらし荘で焼酎の瓶を背景に風を感じながら休んでるの、あとは畑帰りのプーさんみたいな可愛らしいななこの5点。

Iria sachi tanosaki

 

 

ななことととと。愛すべきものたちと。

ハニービー

 

#3518-17-09 / Nanako 7

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