7年間かけ作業してきた、全フィルム写真からのデータ化が今日ようやく終わった。写真を選択しながら、1点1点、高画質で丁寧にスキャン。数千本のフィルムたち、十万枚以上の写真たち。これで全部の写真を再々改めて見終わったともいえる。こんなアホくさいことをやってきた写真家も若干はいるのだろうが、それらを年齢を重ねるごとに繰り返し、これからの自分の糧とするまで考えている者はたぶんそこまでいないと思う。

この集合写真は僕が撮っていないけど、高校3年、陸上競技大会後の写真。1995年、22年前だね。その頃の友達が映っているが、今も交友関係がありたまに会ったりする人は、もうひとりしかいない。その時に大好きだった女の子も映っている。クラスメイトでない人が撮っているとなんとなく思い出す。2年3年とクラスが変わらないので、ひとりひとりの名前も結構覚えている。大事なことは、僕はこの時代にも写ルンですで何かの写真を撮っていたということ。1枚か2枚、今では撮れないだろう名作もある。

1990年、中学生の時に撮っていた写真もスキャンした。正式にはフィルムをなくしていたので、美大時代の頃にサービスプリント自体を業者に複写してもらい、ネガを作ってもらったものを、スキャンしてデータ化という大変バカみたいなことをやったことに。どういうことかわからないだろうけど、今だったら昔のプリントをスマフォで撮って終わりのところに、数万円と膨大な時間をかけて、データ化したということ。でもこういうのがいいんだよ!

この7年間、さぼっていた時もあったけど、少しずつ積み重ね、全フィルムからよい写真のデータを外付けハードディスクにしまった。すべて合わせれば、テラテラバイトな感じ。これらのデータが何かのトラブルで消えても、僕はそこまで落ち込まないと思う。だってフィルムが残っているから。怖いのは火事なんだけど、フィルムが焼けたら焼けたで、それはそれはすっきりすることだろう(笑)

ほんとは7年間長かったということで、ビール開栓でもっともっと感動したいのだが、嬉しくもなんともならないこの感じ。これらの写真をどうするか、今年の僕の写真活動は、これらの素材をさらに整理するだけで終わると思う。写真展示という昔ながらの目標設定もいいけど、現にいつかやろうかなという作品も多々見えているけど、今はなんにもやりたくないんだから、それでいいと思える。来年くらいからは、なんかやろうと思うけど。でも写真より手書きを大事にする展示がしたいんだよね、写真を絵にしたり、手書き文章メインの展示をしたり。

これら2000ー2017年の写真は、引き続きインスタグラム「写真よ、大志を抱け!」にてこれらの写真はもう使わない、という写真を「捨てる」感覚で投稿中。たまに見てください、なんて言わないよ。明日の心なんてどうなることやら。

instagram@yusuke_630

 

わざわざミスター・チルドレンさんの「innocent world」をかけながら、しかしこの写真の構図は実に見事だと思う。今の僕から言わせてもらえば、完璧とも思えるイノセント・ワールド。

 

 

#3476-95-?? / innocent world

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